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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

活字嫌いの夫と精神病ブログについて

 私は活字を書くのも読むのも好きだ。でないとブログや小説なんてやっていない。最近本屋に行くことは少なくなったが、大学時代にバカみたいに集めた海外SFの文庫本を、今でも手に取ることがある。

 しかし、私の夫は活字がダメである。

 その理由はいくつかあって、一つは幼少時代から活字を読む習慣がなかったこと。本好きの義母から生まれたはずなのに、どうしてなんだと突っ込みたくなったが、まあそんなものなのだろう。おそらく生来、活字を好まなかったのだ。

 もう一つは、仕事で大量の字を読んで仕分ける作業があり、疲れているということ。近頃は漫画も辛いらしく、いっときはスマホアプリで熱心に漫画を読んでいたが、それもやめてしまった。

 最後は、他に趣味がいくらでもあるということ。ガンプラにF1にゲームにアクアリウムにと、枚挙にいとまがない。それだけの趣味を、余暇の時間で消化するのはまず無理で、夫の部屋は俗に積みと呼ばれるガンプラの箱で満杯になっている。

 夫は言う。活字は疲れるから、映像化してほしい、と。それは決して、あの作品が映像化されたらいいのに、という積極的なものではなく、面倒だから映像で見たいという消極的なものである。だから出版業界がピンチで、だから何々の実写化が多いんじゃない、とあたしが言うと、世の流れには逆らえないよね、ということだった。

 配偶者がこんななので、活字を読みたくない人の気持ちは重々理解したつもりなのだが、物書きでもあるあたしとしては、もっと活字読んでよ!と言いたくなる。私が投稿している小説サイトは基本アマチュアさんの集まりだが、そういった作品もけっこう面白い。そこからデビューしてアニメ化された作品も多く存在する。しかし、夫婦間といえどもこれは互いの趣味の話。押し付け合うことは無作法である。実際、自分の書いたものを夫に読ませたことはない。それは、読ませるのが恥ずかしいという理由もあるのだが。

 何を言いたかったのか忘れてしまった。そう、活字と、それに――精神病ブログの話だ。

 活字離れについては、散々色んな論者さんが声高に述べられているので、わざわざこんなあたしがその対応策について考えることはしない。ただ、願うのだ。活字を読む人が増えることで、精神病についての理解が深まることを。

 昨今、精神病を抱えた方がブログを書くケースが増えてきた。我々精神病者が、最も簡易に、最も確実に、思いを伝えられる手段だからだろう。あたしもツイッターを通じて、何人かのブロガーさんとも巡り合えた。しかしそれは、元々活字を読む人間だったからこそ辿り着いたのだ。活字を読まない人は、そんなブログの存在すら知らないかもしれない。それはとても、悲しいことである。

 今、このブログを読んでいるあなたは、好きか嫌いかは別にして、活字を読む習慣がある方だと思っている。なので、活字を読まない方に、そっと伝えて欲しい。「精神病者の人のブログってけっこうあるんだよ」と。その存在だけで良い。実際に読まれなくても良い。我々がこういった活動をしていることを、多くの人に知ってもらいたい。