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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

四国旅行雑記

 これは、金刀比羅宮道後温泉~龍河洞へ行ったときの雑記である。ちなみにレンタカーを借りて行ったが、運転好きでないとこの行程はお勧めできない。出発場所によってもちろん変わるが、一泊二日で総走行距離は813kmである。

 朝六時起床。休職にかまけてすっかり遅起きが身に着いたあたしには辛い。レンタカーを借りに行く。シルバーのフィット。夫は走りやすいと上機嫌であったが、ペーパードライバーであるあたしはよく分からない。

 今回の予定は全て夫が決めた。あたしはどうもそういうのが苦手で、ここに行くからね、と押し付けられて、おっかなびっくり行ってみる方が好きだ。走行中、アニメの主題歌ばかりが流れる車内にて、今さらながらに行くスポットの情報収集を始める。

 金刀比羅宮――こんぴらさんは、「めっちゃ石段登って行くところ」というイメージしかなかった。実際その通りだったのだが。平日ということもあり、人はまばら。夫は幼い頃、家族とここに来たことがあるらしい。義弟が走って登って熱中症になりかけたとのこと。確かにそれも頷ける。なかなか登りごたえのある石段だった。参拝の後、絵馬を見に行く。「かっこいい彼氏ができますように」等の(本人は切実かもしれないが)アホな願いを見るのが好きだ。しかし、こんぴらさんに限っては、海の神様がいらっしゃるので、海運や造船関係のお偉いさんがやってきた痕跡がいくつもあった。これは中々興味深かった。そして、本当の地獄は下りるときであった。プルプル震えるふくらはぎを動かしながら、恐々と階段を下って行った。昼はこんぴらうどんなるものを食べた。麺がツルツルしていて美味しかった。

 いい運動をした後、旅館へ向かう。部屋は最上階、広くて綺麗。荷ほどきをして多少の休憩を取り、道後温泉本館へ。調べるまで全く知らなかったのだが、ここは入れる湯や部屋のランクが上がるごとに高くなっていくというシステムらしい。夫は迷わず一番高いもの、個室の休憩室が取れるプランにすると言う。まあ、旅行に来てまでケチケチするのも何だし、とそれに同意。風呂自体はとても狭いのだが、その位の方が落ち着くあたしにとっては丁度よかった。人も少なかったしね。そして、休憩室でくつろいだのだが、これが非常に楽しかった。夫と二人、他人の目を気にすることなく、豪快にゴロ寝。風呂に入った後は、やはりこうして寝転びたいものである。また訪れることがあったら、同じプランを選ぶと思う。

 懐石料理を平らげ、夜のハイカラ通りを散策。夏目漱石の「坊ちゃん」ゆかりの地なので、石碑なんかも置いてある。その石碑は、「坊ちゃん」の冒頭の原稿を写して彫られており、漱石の筆跡が見て取れる。「親近感を感じる」と言う夫。字が汚いと言いたいのだろう、失礼な奴である。

 翌朝、旅館の風呂に入り、親や夫の会社への土産物を買う。あたしの会社には当然買わない(三月後半まで休職中)のだが、もし買うならあれだな、可愛がっている後輩には追加であれ、なんてことを考えている辺り、あたしは職場の人間のことが好きらしい。この日の昼食は宇和島鯛めし。生の鯛をご飯の上にのせて食べる。これも美味。

 龍河洞も、夫が行ったことのあるスポットである。あたしは存在すら知らなかった。国の史跡にもなっている鍾乳洞だよ、と言われ、何とも言えないという反応をしてしまったのだが、ここが案外楽しかった。敷かれた鉄板の上を安全に歩くというスタイルだが、かがんだり、水滴に驚いたり、すっかり洞くつ探検気分である。出口までの距離も長く、たっぷりと堪能することができた。

 帰宅して風呂に入り、すぐに洗濯機を回した後、買っておいた道後の地ビールで乾杯。家に帰っても、こういった楽しみがあるから、結婚して良かったと思う。次はどこへ行こうか、九州がいいなあ、なんて話すこともできる。その頃には復職していて、会社に土産を買うことができる旅行でありますように。