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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

大学の時は、付き合ってもいないのに、こうして二時間電話することがよくあったな、と彼は言った。
ナガとはかれこれ12年の付き合いになる。互いの性格も女性もしくは男性遍歴も熟知しており、社会人になってから連絡する回数こそ減ったものの、未だに交友は続いている。
あたしたちには昔から共通点が多かった。あたしは彼を見て、自分の鏡のような存在だと思っていた。衝動が外に向くか、内に向くかの違いがあるが、精神的に打たれ弱いのに強そうに見えるのは同じだった。仕事を休職して復帰した、なんてこともお揃いになってしまった。
そんなナガ、数年ぶりにきちんとした彼女ができたらしい。しかも職場恋愛。人一倍周りの目を気にする彼が、会社の女の子に手をつけたことだけで充分笑えるのだが、さらに驚いたのが、彼女にとっては初めての彼氏、ついては処女だったことである。
あんたが最初の彼氏なんて、その子可哀想だね、とあたしは言った。俺もそう思う、あの子は男を見る目が無い、と彼も言った。
ナガとは、セフレとまではいかないが寝たことがあるのは事実で、だからこそ色々と不安がある。どうやらまだその彼女とはお泊まりができていないらしい。
なあ、処女喪失したときってどうだった?と聞かれる。あたしはありのままをペラペラと喋る。プラス、いくつかのアドバイスをしつつ、冷蔵庫に一つだけ残っていた缶ビールをぐびぐび。
そうしていると、例の彼女からラインが来たらしい。同じ課の人から、ナガくんとの仲を聞かれたんだけど、どう答えればいい?というような。
何だお前、職場ですっかりバレてんじゃないか、もう覚悟決めろよな、とあたしは爆笑。当人たちは隠している気満々だったらしい。
これで奴もようやく結婚できるかもな、とまだまだ先の未来を思う。ひとまずは無事に処女を奪ってあげて、それから先は、まあなんとかなるだろう。