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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

後輩のヒガシくんとは部署が一緒だが、業務中や忘年会中にはそんなに私的な話をできるわけでもなし、立ち入ったことを聞くには二人で飲みに行くしかない。彼が探してくれたフレンチが美味しいお店でワインをぐびぐび。多少酔いが回ったところでようやくプライベート話をぶっこむ。
ヒガシくんの嫁はメンヘラらしい。
専業主婦でパートもしていない、ということから大体察しはついていた。あたしの父も鬱病でさ、と打ち明けて門戸を開く(あたし自身がメンヘラだったことは秘密で)。どうやらネットや書籍でその辺りの知識を身に付けたらしく、その上で結婚したそうだ。喧嘩ばかりの時期もあったらしいけど、今では子供を作る話も出ているようで、凄く落ち着いてます、と彼は笑った。とても幸せな日々なのだと。
結婚して良かったね、とあたしは心からそう言う。あたしの夫がそうだったように、ヒガシくんもそういう女性を受け入れて共に歩んでいるのだ。ああ、やっぱり見込んだとおりだ、と思う。たとえ外見が頼りなく見えて、仕事もまだまだ、なんて評価をされていても、人間として相当の修羅場を潜ってきたのだ、彼は。
二件目のバーで、ヒガシくんがお手洗いに行っている間に、あたしは会計を済ませた。マスターに、よくできた後輩なんですよ、とのろけのようなことを言う。大切にしなくちゃいけないですね、とのお言葉。あたしのやり方は、多少あまっちょろくて過保護かもしれないが、彼を絶対に潰したくはないのだ、いくらでも防波堤になってやるさ。