sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

あたしがアラサーになったということは、同期たちもそうなったというわけで、久しぶりに会ったカツヤは前髪がいくぶん後退していた。童顔なのでパッと見は気付かないのだが、隣でラーメンをすすっているとさすがに判る。思わず額に手をあてた。多少怒られた。
「親父もデコは広いけど禿げてはいない」
そう言い張るも、ここ一年での砂漠化の進行度合いを見る限り、とてもここで食い止められるとは思えない。あと一年後はどうなっているのだろう。とりあえず今日の写真を撮っておけばよかった。
住宅ローンのこと詳しい?」
唐突にそう聞かれる。なんだ、いい加減所帯を持つ気になったのかと思いながら黙って続きを聞いたところ、彼の親父さんが急に家を買いたいと言い出したらしい。あたしの記憶では確かに定年されているはず、と顔をひしゃげたところ、やはり年金暮らし。どうやら彼の名義で融資を受ければ、なんて話になっているとのこと。しかも、親父さんの希望は関西じゃ名だたる高級住宅街。え、無理やろ。と呟くあたし。
とりあえずさ、あんたがさっさと同居可の嫁さんと結婚すればいいじゃない、と投げやりなアドバイスをする。まあ、それはまだまだ嫌らしい。家のことは置いておくとして、彼はそろそろ結婚しておいた方がいいと思う。これ以上前髪が寂しくなる前に。