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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 

うちの会社が既卒に優しくなったのはごく最近で、氷河期時代には採用なんてほとんど無かったらしい。そんなわけで、三十代の社員の割合がかなり低く、今の部署でもあたしの次に若いのは四十歳だ。その世代のお姉さま方は、後輩が中々入ってこず、いつまで経っても新人扱いを受けていたとのこと。雑用期間が長いわけだから、嫌なことも多かったそうだが、反対に良い思いもした、と。私たちの若い時はいい時代だったね、とバブリーな話を時々される。そしてあたしは、へーそうなんですかと相槌を打つばかり。そろそろ、それ、飽きた。

 

入ってから思い知ったのだが、うちの会社は休日のイベントが盛んだ。やれお食事会だとか慰安旅行だとか、ゆとり世代のあたしには面倒極まりない企画がわんさかある。それでも正社員としての安定性には代えられぬ、と笑顔で「仕事」をするわけだが。土曜日のランチの時間に、延々愚痴を聞かされるのは本当に苦痛である。

 

溜まったストレスは、たいてい飲み屋で晴らしている。彼氏も友達もいないので、そういう場で一人まったり酒を飲むのが楽しい。愚痴を聞くのが嫌だから、自分でも愚痴はあまり言わない。どうしても必要な時は、同期が居るから。

 

いつまでこの会社にいようかな、なんて、思うことはある。大学卒業後、非正規時代を過ごし、やっとのことで手にしたこの御身分。やりがいが無いわけではないが、上昇志向も無いので、やる気は薄い。働くの、嫌い。

 

それでも非正規に戻りたくないのは、収入の多さが魅力的すぎるからだろう。まだ年金を受給できない父母は、いつまで経っても就職してくれる様子がないし、何かあったときに一人っ子のあたしはとても不安なのだ。親に寄生されていると言われればそれまでだが、あたしも結局依存しているので、実家を飛び出す勇気が出ない。来年もおそらく転勤しないだろうし、他にきっかけがない限り、このままでいるのだろう。

 

キョーコは親から離れたいがために結婚した、と言っていた。あたしも彼氏と別れるまでは、まさしくそれを狙っていたので、やはりそれしか方法はないのか、と考える。けれど、愛する男は遊び人だし、結婚するために男を探すのは億劫だ。そういった点では、付き合ってすぐに入籍を決めたキョーコのことが多少羨ましい。まあ、彼女はやっぱりまだ遊びたかったなどと文句を言っていたのだけれど。

 

仕事も、仕事でのお付き合いも、親のことも、面倒だ。面倒だけど、不幸ではない。酒がある限り、退屈はしないし、酒を飲むために、正社員になったようなものだから。