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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

あたしが女の子と二人で飲みに行くのは物凄く珍しい。同年代の女性を、何よりも苦手としているから。しかし、一方的に弱味を握っている相手は別だ。あたしはキョーコの浮気相手を知っていて、彼のベッドでの様子も把握していた。念のため彼に確認したところ、あたしが二人の関係を知っていることは知らないことにしておいてくれ、ときた。それをあたしが利用しないわけはない。とぼけたふりをして、彼をどう思うか根掘り葉掘り聞いた。
つくづく性悪だと思う。
まあ、キョーコの愚痴はしっかりと聞いてやった。あたしは他人の話を聞くのが好きだから、彼女が怒ったり憤ったりしているのは見ていて苦にならない。普通の女の子というのは、こんな風に物事を感じて、顔や言葉に表すのだと、感じることができた。可愛い、とさえ思う。さすがに毎日は対話できないけれども、たまにはこんなのも、いい。こういうのが、まともな人付き合いだ。
さすがに、キョーコがあたしの想い人から口説かれた話はダメージが大きかった。そのとき彼女は振り払って説教したそうだが、それでも。彼女はあたしに、あの男はやめた方がいい、と言った。あたしもそう思う、と返した。一体彼のどこが好きなの?という問いには、顔と身体という返答をした。それは間違いではない。
彼はおそらく、性依存症なのだと思う。女性が側にいないとやっていけない。他に趣味もない。一人でいるときは、セックスに疲れてずっと眠っている。可哀想な、寂しい男性だ。そんな彼を本気で想い続けるのは、しんどい。あたしはなまじメンタルが強いがために、我慢できてしまっている。それが彼を甘えさせている。
それでも好きなのだ。惚れた弱味だ。そこまではキョーコに話さなかった。あたしは少し年上のお姉さんで、彼女よりも強いつもりでいるから。
今日も、明日も、明後日も、どうせ彼は別の女を抱いているのだろう。それでも諦めがつかないから、あたしは強い酒を飲み続ける。