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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

助手席で、男友達に好きだと告白した。
今まであたしは告白を断られたことがない。その全てが、勝ちを確信してなされたものだからだ。18歳の頃、初めての彼氏にしたって、お互いの気持ちは解りきった上で、きちんとお付き合い宣言したいよね、ということでどちらが告白するか話し合ったのだ。結局あたしが折れて、告白させられた。ダイエーの近くのスターバックスで。あのときのことはよく覚えている。
そんな甘酸っぱい思い出を経てから数年後。今回の告白は酷いものだった。「君を本気で好きになるのはしんどい。天性の浮気性だから。けど、あたしは常に誰かを好きでいなくちゃ落ち着かない。だから、次の彼氏ができるまで、好きでいる」要約すると、こんな感じ。
何もそこまでバカ正直に言わなくてもよかったとは思う。車を降りてから、一人駅のホームで頭を抱えた。うわー、やってもうたー、と心の中で叫んだ。すぐさまバーに駆け込んで酒を浴びたくなったが、時間を再確認してやめた。明日も仕事だ。
それでも、彼に本音をぶつけたのは本当に初めてだったので、そういう意味では良かったと思う。あたしたちはいつも、ハッキリした言葉を使わず、目線の動きや指を触れるタイミングで会話していたから。
あたしの無茶苦茶な告白に対して、彼はいつものように苦笑いをして誤魔化した。多分、あたしの言葉は数パーセントしか届いていない。それで彼が離れていくのなら、それも良いと思った。しかし彼は、またな、と言った。それが言葉通りの意味でなくても別にいい。しつこく誘うから、あたしは口角を上げてそう吐き捨てた。