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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

バーに行く女性が増えているらしいが、あたしもそのミーハーな内の一人で、仕事が早く終わったときはフラフラと足を向ける。今日もそんな日だった。
隣の男性は、30代中頃といったところの肌が綺麗な人で、やけに酒に詳しかった。ウイスキーの香りや口当たりについてのうんちくを語っていたので、少し勉強になった。ともすると、知識をひけらかしたいだけのお喋りな人と捉えられるだろうが、あたしは人の話をニコニコ聞いているのが好きなので苦にならない。ただ、これが旦那だったら落ち着いて茶の間のテレビを見ることができないような、そんな人。最後に名前を聞いたが、聞き慣れない苗字だったので覚えていられる自信はない。あたしは下の名前しか名乗らないので、恐らく記憶してくれただろう。
のんびりとアルコールを摂取していると、会社であったことは大抵忘れる。明日考えればいいや、と前向きなのか投げやりなのか、ともかく楽な気分になれる。年度末の繁華街はどうにも騒がしかったのだが、店内はそれとすっかり隔離されているので、純粋に酒が、美味しい。
自分はどんなオバサンになるのだろう、と考える。恋人と別れ、結婚やら出産やらが遠いものに思えてきた今日この頃、20年後も30年後もそう変わらない態度でカウンターに座っているのかもしれない。酔いがまわっている内は、それもいいと思えるのだけれど、ふと寂しくなることは避けられなくて、この孤独感に耐えられずに安易な決断をする可能性もある。どちらにせよ、自分自身が選んだ未来ではあるのだけれど。
転勤が決まった同い年の男友達と、保険をかけた。お互い40歳になっても独身なら、仕方がないから結婚しようというものだ。約束ではなく、あくまでも保険だから、彼が結婚してしまえば果たされない。それでも多少の安心感を得たのは事実だ。
明日もつまらない仕事があり、そのおかげで酒を飲むことができる。だから人生は楽しい。