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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

やさぐれていたので柳くんをよびだした。予想に反して、洒落たイタリアンなんかを予約していたから、あたしは少々面食らった。小汚ない
居酒屋でよかったのに。
あたしはビールを一杯とカクテルを五杯頼んだ。メインディッシュのココットがとても美味しかった。仕事と失恋の愚痴を、延々。お代は勝手に支払われてしまったのだが、この前のホテル代の穴埋めだという。そういえば、現金がなくてあたしが出したんだっけ。
二件目は期待通り小汚ない居酒屋へ。砂肝を二本頼んだが一本しかないという。この時間なら仕方ないと思った。柳くんはかなり酔いが回っていて、あたしのことをクズ女だと称した。オーケイ、あたしはクズな自分のことが大好きだ。唐突に、お互いの家庭環境の話になって彼のことはなんとなく知っていたのだが、ここにきて全貌を知らされた。祖母の愛人に面倒を見てもらっていたらしい。よくわからないが、面白いね、と泥酔したあたしは滅茶苦茶なことを言っていた。
フラフラになりながらも大阪駅までたどり着き、柱の陰でキスをしてから電車に乗った。可愛いんだから、がっついて男を作ろうとするなと言われた気がする、よく覚えていないけど。男性に可愛いなんて褒められたのは久しぶりだったので、例えお世辞でも酷く嬉しかった、ような感じだ。
次は朝から飲もう、と約束した。いつも通りの時間に家を出て、そのまま落ち合うのである。昼から飲んだことはあるが、さすがに朝はない。示し合わせて有給を取ろう、と笑い合った。そのくらいの時間から飲まないと、とてもとても、酒が足りない。
明日も仕事だ。また面白みのない一日が始まる。けれども、充実していて、愛しい日々だ。あたしの望んだ毎日だ。信頼できる女友達はいないし、男友達とは酒とセックスを楽しむだけ。良いことも、悪いこともない、素敵な日常。多分これでいいのだと思いながら、終電に乗り込む。