sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

サクと別れた。
二週間ほど前、あたしが彼を責め、それから話し合いを重ねた結果だった。双方納得して別れた筈なのに、空虚感しか残っていない。
主な理由は、彼が非正規社員であるということ。もちろんあたしは、それを知っていて付き合い始めたわけで、肩書きや収入など関係なく君が好きなのだと言っていた。その感情は今でも変わらない。
しかし、結婚の話が具体的になるにつれ、やはり無理だということに気付いた。あたしが正社員なのだ、充分暮らしてはいける、二人なら。けれど、一緒に住めば子供が欲しくなるし、その他諸々の欲が出てくるだろう。そう考えたとき、諦めるものが多すぎて、その不安に耐えられなかった。
敢えて他人のせいにするなら、彼の弟の嫁が妊娠したことだろうか。そこの夫婦はあたしたちよりも収入が低い。それでも子供を作ることができたのは、それぞれの両親から援助を受けているからだ。それはあたしの常識からすれば、あり得ないほど高額。結婚すれば彼らとの親戚付き合いが発生し、ゆくゆくはあたしが援助する羽目になるのではないか、という未来まで想像して心底ぞっとした。金銭的に迷惑をかけているとしても、子供がいる夫婦の方が絶対に可愛がられるし、あたしはそれに我慢できないだろうと思った。
今まであたしは、彼の就職のことをうるさく言わなかった。だが、あまりにも漠然としか考えていないことを知って、怒りが爆発したのだった。入ったばかりだから、先のことなんて考えられない、とりあえずは、あと数年は……等の煮え切らない返答。あんた、もういい歳だろ。あたしとの子供が欲しい、なんて歯の浮くようなことを言うのなら、真剣に考えろよ。
彼としては、あたしがこれまで非正規であることを責めなかったのに、急に言い出すなんて裏切られた気分だったらしい。正社員じゃなくても、しっかり働いているのに、なぜ頑張りを認めてくれないのか?と。
そんな言い分は、なんとなくしか理解できなくて、結局のところ、二人の立ち位置が大きく変わってしまったのが原因だった。あたしの価値観が彼とは違ってしまった。寂しいけど、寂しいんだけれど、一言で終わらせるしかない、「仕方なかった」と。