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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

昼休み、職場の40代女性陣が、学費について話していた。中学、高校受験、それに伴う塾の費用等、とにかくお金がかかるらしい。旦那の小遣いくらいしか削れるものはない、と笑いが起きた後、専業主婦の人は一体どうやってやりくりしているのだろう、という話題になった。うちは二馬力でも足りないのに、と。
あたしの母親は専業主婦である。先輩たちのように、共働きの女性の会話を聞くようになったのは、就職してからだ。自由なお金があるのはいいけど、外に出なくていい専業主婦は羨ましい、と話す人も居た。隙あらば辞めたい。家に居たい。専業主婦は、まさに憧れの職業。うちの母親は、羨望の的らしい。
何となく居心地の悪さを感じながら、黙ってコーヒーを飲んでいると、そもそも一人っ子のところはそれだけお金をかけられるじゃない、という話になった。その場に居たのは、子供を二人以上持つ方たちだった。有名私立に在籍しているのは、やはり一人っ子が多いらしい。確かにお金も手間もかけてもらったな、と一人娘のあたしはそっと頷く。高校までは公立だったが、私立大学を奨学金無しで卒業できた。
専業主婦と一人っ子。外からは、どんな風に見えるのか、改めて思い知ったひとときだった。隣の芝は青いし、無い物ねだりをするのは人の性だから、当人はそれが嫌なんですよ、なんて言わなかった。お姉さまを敵に回すことは職業での死を意味するから。
サクと二人暮らしをしたいと言ったとき、父母は遠巻きに反対した。転職したばかりなのだから、今は仕事に専念すべきだとか。アラサーで実家暮らしの女性なんていくらでも居るとか。自立したいのなら、家でもっと家事をやる等他の方法があるとか。あたしよりもっと遠くから通勤している人も沢山居るとか。まあ、二人ともサクのことを嫌っているからな、と思い、この話は無かったことにするよと言い捨てた。
そんな感じで反対されたよ、とサクに話すと、一人娘だから家から出したくないんだろうね、と言われた。その発想はなかった。専業主婦と一人っ子は、他の家庭よりも確実に結び付きが強い。それが当然だと思って生きてきたから、その自覚はあまりなかったのだが。外から見ると、そうらしい。
加えて、うちの母は友人付き合いに乏しい。近ごろは、高校の同級生と連絡を取るようになったのだが、基本的には家に居る。映画を見に行きたいときはあたしを誘い、あたしが有給まで取ることもあるのだが、よく考えるとおかしい。その映画は別に見たくもないんだけれど、母が行きたいのなら仕方ないな、と友人代わりを買って出ている。貴重な休日、他に会いたい人もやりたいこともあるのに、そこまでする必要があるのだろうか。
いい加減、離れたいのだ。二人暮らしを切り出したのには、そういう理由もある。ところが、肝心の話し合いのときに、あたしはキレて自分に不利なことばかり言う。自らを家に縛り付けているかのようで、その行動原理がいまいちよくわからない。あたし自身が冷静に説得できるようにならなければならないのだが、毎回玉砕している。上手い方法を見つけなければ。