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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

柳くんと二人で二次会。性的な意味ではない。ごく健全な一次会をした後、飲み足りないという理由半分、互いの交際相手のことを聞くためというのが半分。終電の時間を気にしながら、以前行って旨かった肉の店に赴いた。
注文はタンステーキとチーズつくね、ジョッキ二杯。一次会とは打って変わって、ひたすらニコチンを摂取する男女二人。店の名前を覚えておきたかったので、箸袋をポケットに突っ込んだ。できれば腹が減ったときに行きたい所なのだ。
会話の中で、お互いの交際相手――カツヤとキョーコが、どうやら昨日一緒に居たらしいということが分かった。それに対して嫉妬すると言う柳くん。知らんがな。性的な意味ではないと知っているから、別に心配などしていないけれど、会えなくて寂しいって……いきなりストレートに言うなよ、反応に困る。
キョーコは新婚なのに、なぜ君との関係が続いているの、と聞いてみた。性欲に溺れているだけじゃないかな、という答えが返ってきた。柳くん、自分の体力には自信があるらしい。どうせ酔客しかいない店内、彼は素直にそのことを話し出した。納得できる箇所が多いだけに、反論することもなかった。
今の状況だって、充分彼らに嫉妬される要因ではないか、とあたしは言った。終電間際に、男女が二人で酒を飲んでいるのである。実際、キョーコは怒って帰宅したらしいし、あたしの方にもカツヤから連絡が来た。翌日に予定があるので、どのみちあたしは外泊できないのだが、彼は大いに拗ねた。お互い様じゃない、という皮肉は使えるのかどうか迷う。カツヤは柳くんとキョーコのことを知っているのだろうか。
あたしも柳くんも、互いを責めない。決まった人が居ながら、他に愛する人を作ってしまった、そんなのごくありふれた事象だと言い聞かせている。だからあたしは彼と飲むのが気楽だ。言い訳を許してくれる相手だから。そうして流されて、あたしたちはどこまで行こうというのだろう。
そう、気付けば四角関係の真っ只中に居るのである。ややこしいのは御免なのだが、どうしてもそうなってしまうらしい。柳くんの口振りでは、キョーコと今の関係を止めるつもりはないらしい。あたしたちと違って既婚者同士だから、バレたら金銭や名誉が絡むはずなのだけれど、その辺はどう考えているのやら。