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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 コウさんはあたしに、寂しさに負けるんじゃないと言った。でも君だって、周りからやめておけと言われている女の子の相手をしているじゃないか?それを言うと、彼は多少狼狽えるけれど、問題のすり替えをするなと叱られる。論理的な舌戦では圧倒的にあたしが不利だから、それ以上突っかかるのはやめている。

 柳くんは、あたしを責めない。彼自身も、同じことをしているから。しかも、あたし達よりもよっぽど性質が悪い。彼も、彼の相手も、共に既婚者なのだから。あたしと柳くんは、互いの弱みを握り合う関係であり、ある意味では対等だ。そして、数少ない理解者だ。もしトラブルが起きれば、助けてやれないこともない。

 仲間内で、ややこしいことをしてしまったという自覚はある。けれど、後悔はしていない。元々あたしは女性陣からの人望が薄いし、今さら後ろ指を指されたところで大したダメージではない。いざとなれば、コウさんを味方につけ、柳くんを人質にする。

 あたしとカツヤは、どうやら同じ部署に配属されそうだ。言い訳のようだけれど、彼がそこを希望していただなんて、当時のあたしは知らなかった。彼も、同様。どのみち、惹き合わされていたんだと、そう思うしかなかった。

 本当に痛い目を見るまで、あたし達の関係は続くのだろう。しかし、失うものがあるのはあたしの方だけだ。それに対して、不公平だと嘆くのは可笑しい。カツヤは何も失いたくないから、初めから何も得ようとしないのだ。