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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 なんとなくナオトに誘いのメールを入れたが、返事が来ない。週に何回かの遅番なのだろうと思ったあたしは、食事を済ませてバーに行った。目当てのマスターが居なくて、そうすると若いアルバイトだけの店内、面白くない。酒ではなく雰囲気を売りにしたカジュアルな所だから、そもそも一人で行くのには適していないのだ。早く帰りたくなってしまったのだけれど、仕事が終わったナオトがこっちに来てくれるというので、そのまま待った。

 ナオトが来たのは八時を過ぎてからで、それから二杯ほど飲み、別のバーに行った。一軒目とは違い、場所が複雑で看板もわかり辛い店。ぐるなびやホットペッパーには載っていない。ここを紹介してくれたのはナオトで、彼は女友達から紹介され、その彼女は勤め先の店長に紹介されたとのこと。そしてあたしは同期に紹介し、先週彼と来ていたのだった。なもんで、マスターには男をとっかえひっかえか、と笑われた。

 今の会社に入ってから、ナオトはすっかり酒に詳しく、強くなった。その日もブランデーを頼み、いい笑顔をしていた。あたしは彼に会うと、つい仕事の話をしたくなる。あたしが大企業、彼がベンチャーだから、様子が丸きり違って面白いのだ。社員数が多い所の強み、少ない所の強み。育て方、育てられ方。仕事の話をしたがる女性は鬱陶しいかな、なんて否定されることを期待した野暮なことを言うと、もちろん彼は別にええやん、と返してくれた。