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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 三宮ってこんな感じやっけ、と隣を歩く同期が言うので、ここ数年でこうなった、とあたしは言った。夜の23時、バーから出た後。歩道には、軽装の女の子たちとインカムをつけたスーツたちが溢れており、男性だけで歩くと鬱陶しいよ、と苦笑した。

 あたしの記憶にある三宮は震災後で、飲み歩くようになったのはさらに先だから、昔はどうとか言うのには若すぎると思う。四十過ぎのマスターであるとか、六十過ぎの職場の嘱託さんであるとか、そういう方たちの話を聞くと、まだあたしなんかが語れないとは思う。それでも、前の方が良かったと言いたくなる。

 あたしたちは北野の方へ向かっていて、そろそろ数えるのが面倒なくらいの決まった流れだった。すれ違う人々は誰も急いていない、金曜の夜だから。すっかり汗を吸ったスーツ姿のあたしたちも、特に足を早めることも無く、ただの同期同士が通常取るくらいの距離を空けて歩いていた。