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sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 少し早い盆の帰省。母方の実家は姫路だが、そんなに古い家でも無し、きちんとした行事をするわけではない。ただ集まって食事をするだけだ。昼食を採ってから、あたしは仏壇に手を合わせ、伯父に近況を報告した。
  帰省は正直好きではない。祖父母の家が寛げないというのがその一因。老夫婦の二人暮らしだから、部屋に埃が溜まるのは仕方なく、それこそ孫が掃除にでも行 けばいいのだが、生憎そんな甲斐性はない。もう誰も吸わないというのに、灰皿が置かれたままになっていて、さらにマイルドセブンの箱があったのにはびっくりし た。そして、伯父が元気にタバコを吸っていたのは、メビウスに変わる前だったのかと思い、時の経過を実感した。
 親戚付き合いに気を使う代わりに、祖父母の年金で買い物をさせてもらうのが常だ。山陽百貨店で。今回は靴を三足と、カットソーを二着、スカートを一着買った。気に入っていた店が潰れて いて残念だったのだが、そろそろ可愛い系を卒業せねばならないだろうし、どうせならと大人っぽいものを選んだ。二十代後半、色々と考えることは多い。
 夕飯は洋食屋へ行った。足の悪い祖母の手をひき、席に座らせた。祖母は驚くほどよく食べた。歳を取ったら肉を食べなさい、とテレビでよく言っているが、うちは大丈夫そうだ。
  伯母はあたしの就職先を言いふらしているらしく、とても迷惑なのだが、実害はないので許容している。この一族で、若いと言えるのはもうあたしだけで、皆が 希望を託す先は一カ所だけなのだ。きょうだいが居てくれたら、と思うようになったのも、これが原因。少子化はしんどい。
 帰るとき祖父が、次は彼氏を連れてこいと言ってきた。伯母は祖母に、サキちゃんの結婚式までは元気でおらなあかんねと話していた。もちろん子供も期待されている。
 父母と家族会議をしていて良かった、とあたしは心底思った。父母には結婚式を挙げたくないことと、子供を産めと言われることはプレッシャー以外の何物でもないということを告げてある。なのであっさり別の話題に変えてくれ、助かった。
  今のサクを紹介すれば、間違いなく罵倒されるだろう。正社員じゃないから。そして、例え正社員になったとしても、容姿や学歴を叩くのだろう。親戚のひいき 目とは恐ろしいもので、可愛い一人娘に釣り合う相手は、とんでもなく完璧な男だと思いこんでいるらしい。そんなわけないやん。
 こうして日曜の休みが終わっていく。サクはまだ仕事だ。あたしは明日からの一週間を憂えている。ああ、頑張らないと。