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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 週末のバーというのは空いているもので、20時を少し過ぎた頃に入ってみると、客はあたし一人だけだった。開店直後だったらしく、マスターは少しぼおっとしていたと言い、やや遅れたテンポでコースターを出してくれた。
 30分ほどしてから、常連のサラリーマンが一人でやってきて、あたしはそのときに名を名乗った。ついでに歳も。二十代のあたしはここじゃずいぶんと若い部類に入り、これから何でもできる歳だと言われた。
 常連さんは約束があったらしくすぐに店を出たので、またマスターと二人になった。彼は40歳で、あたしの年齢のときに独立したのだと言った。
 一見さんが通常するようなごく普通の話をしたあと、あたしはカツヤのことを話した。一度手をつけたら懐かれちゃったんですよね、あたしもそれを嬉しく思って るんでどうしようもないんですけれど、と。彼自身が、サクのスペアだと解っていることも言うと、ややこしいことにならずに済みそうやね、バレんようにしい や、と言ってくれた。
 ボックス席に、合コンの二次会っぽい男女が来て、にわかに店は忙しくなった。どのみち早く帰るつもりだったので、カクテルを飲み終えて少ししてから出た。