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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 その店は結婚式の二次会ができる程度の広さがあり、従業員も多いときで4人見たことがある。混むときはかなり混むのだが、夜の19時半に行ったところ客はあたし一人だった。食事をせぬまま一軒目で来てしまったのだが、調理設備のないバーなので料理の注文はできない。それでも空腹だというとジャーキーをオマケでくれた。ラッキー。

 マスターはあたしのことを覚えていた。カジュアルでデート向けのバーだから、女の一人客というのは案外珍しいらしい。余りにも暇なので、若いバーテンダーはフライヤーを持って外に行った。そんなわけで、ギネスを飲みながらマスターを独り占め。彼はサクと同い年。

 あたしは延々とタバコを吸い、マスターは飄々と色んな話をしてくれた。あたしのような人間にとって、夜行性の人々の日常は些細なことひとつでもすごく面白い。あたしは村上春樹の「アフターダーク」が好きで仕方がないのだけれど、それもそうした時間を描いているからだ。朝5時半に起きて、夕方に会社を出る。そんな生活を、

何年も何年も切望し、神経をすり減らしてやっと獲得したのだから、そのこと自体に後悔はない。それでも深夜の時間に対しての羨望は消えない。本人たちからすれば、迷惑千万なのだろうけど。

 カツヤからいつも通りメールがきていたので、一人でバーに居ると言うと、アル中女と言われた。男のマスターと話していることを追加すれば、チャラチャラしてると罵られた。

 結局、ジャーキーで腹は膨れなかったので、500円の立ち食いラーメン屋に寄って帰った。