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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 あたしの彼氏さんは来年3月に失業する。なので就職活動をせねばならないのだが、やりたいこと・できることが定まっていない今時の若者(といっても28歳)なので、取りかかることすらできていない。あたしは倒産しない企業に内定したので、髪結いの亭主になるかと言ったことがあるが、さすがにプライドが傷付くとのこと。もう11月になってしまったし、駅前にあるセルフサービスのうどん屋で、あたしはキャリアカウンセラーまがいのことを始めた。
 まず、彼の職歴を書き出してもらった。高校卒業後から約10年間。夢を追っていたので、ものの見事に非正規ばかりである。そして、女性遍歴。初めて彼女ができたのはいつか、別れたのはいつかとずけずけ聞いていった。その上で、なぜその職場や女の子を選んだのか理由を聞いた。一番の転換期は、夢追いをやめた時だろう。諦めたのは、親孝行をしたくなったからだ、という言葉が出てきた。以前聞いたことのある、家庭の事情も関係しているのだろう。
 次に、人生の幸福度の推移を、折れ線グラフで描いてもらった。すると、山にあたる部分は彼女ができた時で、谷は別れた時だということがわかった。底辺はあたしと付き合う前、色恋ゼロの数年間。仕事とは全く関係ない要素で線が上下しているのだ。彼にとって、仕事は人生の目的どころか脇役ですらない、言ってしまえば「どうでもいい」事柄だった。彼との付き合いは一年以上になるので、グラフを描かせるまでもなく知っていたことだったのだが、こうもはっきり示されると挫けそうになった。それでも始めてしまったものは仕方がない。
 最後に、今後の理想を書いてもらった。正社員になりたいというのはもちろん、例えばアメリカ大統領になりたいとか、不可能なものも含めて。これが最も難所であり、あたしが合いの手を入れないと、筆はほとんど進まない。家や車など、まずは物が並ぶ。週休2日と得たい最低賃金。どんなおっさんになりたいか等も問いかけた。子供は2人以上、というところで、あたしが盛大に照れてしまい一時中断。とりあえず、地位や名誉には一切興味がないらしい。
 ここまで来たところで、似非キャリアカウンセラーの力は尽きてしまった。所詮あたしは、ついこの間まで就職活動をしていた今時の若者(25歳)にすぎない。進路を提案しようにも、あたしの貧相な知識では、様々な壁にぶち当たる。彼の進むべき道は、何一つ指し示すことができなかった。結局「自分で何とかしなきゃ」いけないのは、本人が一番よくわかっている。今回のあたしの行為は、自己満足のようなものだ。それでも、ものの役には立ったみたいで、感謝の言葉をかけられた。早く決まればいいのだけれど。