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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 両親と一緒に祖父母の墓参りに行った。大阪の山奥にあるせいで、あたしは何年も行っていなかった。お彼岸でも命日でもないのだが、行ける時に行った方が良かろう、ということで。
 墓を建てたのは父の兄だが、今は病気で伏せっている。夏の間は誰も来なかったのだろう、墓石は汚れていた。父は、祖父母と仲が悪かったが、没後十年目にしてようやく和解できたという。相手が死んでいるのだから、和解という言い方はおかしいが、とにかくわだかまりが解けたようだ。
 遠出したついでに、水族館へ行った。近ごろのあたしは、恋人と出かけてばかりだから、家族三人で遊びに行くのはとても新鮮だった。父はつまらなさそうな顔をしていたが、そういう時ほど内心楽しんでいるのをあたしは知っている。娘だから。母はやたらと土産物を買った。もちろん、全て自分用だ。
 夜は三宮の居酒屋に行った。酒が入ると、父は饒舌になるので、それを利用して祖父母のことを聞いた。その過程で、父は次男だったから、高校へ行かせてもらえなかったことを聞いた。あたしが想像していた以上に、祖父母は貧乏だったらしい。何せ、あたしは奨学金無しで私立の大学へ行かせてもらえたから、父が貧乏暮らしをしていたことなど未だに信じられないのである。大学では、酒と男遊びしか覚えなかったが、娘を卒業させたことは父の誇りであるらしいので、意味はあったのだろう。
 その夜は、水族館で買ったオオサンショウウオのぬいぐるみを抱いて眠った。