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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 魂の存在について、恋人の意見を聞いてみたことがあった。一般的日本人である彼は、神を信仰しない。しかし、魂の存在は信じるという。そして、輪廻転生については、次のような考えを持っていた。肉体を離れた魂は、大きな塊へと取り込まれる。それは粘土のように混じり合い、一部がちぎれ、新たな魂として肉体に宿る。あたしはそれを「魂粘土説」と称した。エクセルシオールで、カフェモカだか何だかを飲んでいたときだった。天上に魂の塊が浮かんでいる様子を想像して、あたしは笑った。今の自分は、人だったり虫だったりしていた様々な魂の一部の寄せ集めだと思うと、なんだかわくわくした。サキちゃんの考えはどうなの、と聞かれたので、死んだらすっぱり終わると答えた。死後の世界も天国も地獄も無いと。サキちゃんらしい考えだね、と彼は微笑んだ。
 しかしながら、いざ愛していたペットが死ぬと、棺に入れるものをあれやこれや考えた。モルモットなので、棺は30センチくらいの小さなものだ。牧草はあまり入れすぎても食べきれないし、向こうにいくらでも生えているだろうと少なめにした。花はヒマワリを二輪入れた。彼女の毛色には明るい黄色がよく似合う。生涯独身だったが、向こうに行けばさぞモテることだろうと思った。うちの子はとびきり美人さんなのだ。死後の世界は信じないと豪語していたあたしだが、彼女が天国に行くことに何の疑問も抱いちゃいなかった。滑稽なものである。
 そしてあたしは、「魂粘土説」を否定することにした。あの時は面白いと思ったが、今のあたしにとっては、好ましくない考えだからである。魂の見分けがつかなくなるなんて嫌だ。自分が死んだとき、彼女に迎えにきてほしい。それくらい、大きな存在だった。四年九ヶ月間、ありがとう。