sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 サクと電話するときは、その日の出来事であったり、アニメの話題であったりすることがほとんどなのだが、「将来は一緒に暮らしたいね」などという可愛らしい話をすることがある。現在は二人とも非正規雇用で、親のすねをかじりながら暮らしているので、実現は程遠い。彼に至っては親への借金まである。そんな状態で実家を出れるわけもなく、二人暮らしはまさに夢物語である。同じようなことを考えているカップルなど、別に今の時代でなくても大勢いるんだろう。二人で暮らすことは、それを実現できてない側からすれば、物凄く魅力的だ。けれど、あたしの描く未来図にはそこまで夢がない。この前シミュレーションしてみたけど酷かった。朝、あたしの方が早く起きる。彼は寝起きが悪く、中々ベッドから出てこない。あたしは朝食の準備をする。テレビをつけようとする。リモコンがない。あたしは部屋の中でしょっちゅう物をなくす。彼にリモコンはどこかと聞く。目覚めたばかりの彼は機嫌が悪い。またなくしたのかと文句を言われる。あたしはテレビをつけるのを諦める。彼はゆっくりと身支度を始める。あたしは朝食を食べないのかと聞く。彼はどちらともつかない返事をする。あたしも支度をしようとするが、彼が邪魔になる。彼は行動がいちいち丁寧で、時間がかかる。特にドライヤーが長い。あたしはテキパキとこなす方だから、それを見てイライラする。あたしはインスタントコーヒーを作り、そこら辺に置く。腕があたってコーヒーがこぼれる。あたしは「やっぱりこぼれたか」などと思っている。床に染みが広がるまでその場を動こうとしない。彼が慌ててやってきて、コーヒーを拭く。そうこうしていると、燃えるゴミを出しそびれる。あたしはそれを彼が昨日注意してくれなかったせいだと言う。この先ももっと思いつくのだけれど、彼が「もうやめよう……」と半笑いで落ち込みだしたのでこの話題は止めた。互いの欠点をきちんと織り込んだこのシミュレーションは、物凄く精度が高い。あたしはこんな生活が来ることを楽しみにしている。