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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 仕事に行く時よりも早い電車に乗った。大きな紙袋ぶら下げて。中身はプレゼント三種と下手くそなケーキ。サクは28歳になった。
 あたしと居るとき、彼はよく泣く。嬉しさを上手く表現できなくて、そうなるのだと言う。それはあたしも同じだからよく解る。男の涙は好きだけど、彼にもプライドがあるだろうから、泣き顔は見ないようにしている。君の感情は伝わっているから大丈夫だと諭す。
 彼は明日も仕事だから、健全な時間に帰ることにしていた。最後に缶コーヒーを飲みながら、公園のベンチで少し話した。足下には、先客が残していった吸い殻が散らばっていた。十年後、この場所はどうなっているだろうと話した。あたしは34歳、サクは38歳。久々にここを訪れて、随分変わってしまったなどと言っているのだろうか。子どもも連れて行こう、とあたしが言った。彼は頷いた。