sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 俺がサキに電話するのって、マズいことがあった時だけだよな。開口一番、ケイはそう言った。なんだ、自覚があるんじゃないかとあたしは思った。今度はどんな悪い知らせだろう?いつもそうするように、下品な笑い声を交えつつ彼の話を聞いた。ギャンブルで貯金を使い果たし、自助グループのミーティングに行ってみたとのことだった。そういう療法があることは何となく知っていたので、会話はスムーズだった。ああ、例のアレね、それでどうだったと聞くと、参加した翌日にまたギャンブルをしたと言い放った。口調はあっけらかんとしていたが、凄まじい自己嫌悪、後悔の念があることくらいあたしには判る。君は本当にクズだね、そう言ってあげた。彼が言うには、他人の凄まじい失敗談を聞いて、自分はまだ大丈夫だと思ってしまったとのことだった。まだ若いし、借金も犯罪行為もしていないし、仕事も辞めていない。他人に言われるほど危機的状況ではないと。典型的なダメ男だわ、とあたしは笑った。
 こういうタイプは、他に依存の対象を見つけてしまえれば一気に治るんだろう。実際、ケイは彼女がいるときは落ち着いている。女の子に依存してしまえば(相手の負荷は相当なものだが)奴は救われるだろう。機械に金を押し込むより、女の子に貢いで身を削る方があたしには健康的に思える。とっとと彼女作ればいいのに。