sakiblog

双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 昨夜も終電で帰ったので、今日は昼まで寝込んでいた。そして部屋を掃除し、夕食後に軽く散歩し、文庫本を読んだ。いい一日だった。
 なぜ終電だったかというと、夜の九時に別の友人を呼び出したからだ。それまで相方と一緒にいたが、長居する気分ではなくなり、早々と電車に乗った。十三に着いたとき、物足りなさを感じ電話をかけた。一人目、不通。二人目、先約あり。三人目、一時間かかるが会える。あたしは梅田に行き、文庫本(今日読んでいたものだ)を買って、セルフサービスの店に入った。ビールとスモークチーズをトレイに載せ、小さなテーブルについた。座り心地は最悪だったが、あたしのような者には最適な場所だった。十時に相手が来て、喫茶店へと移動した。神戸へ帰るには、話を一時間で切り上げなければならない。こんな酷い呼び出しに応じるのだから、彼はそういう男であり、あたしはその好意を利用させてもらったのだ。彼に話したいことなど何もなかった。近況を報告しあい、こちらだけ満足して別れた。ちなみに彼は、命の危険を伴う職に就いており、いつ訃報がきてもおかしくない。今回呼び出したことは借りになったから、これを返すためにそれまで生きていて、とあたしは言った。終電に乗ってすぐに、これは死亡フラグを立ててしまったのではないかと少し後悔した。
 車内では浮気相手にメールを打った。あたしは余命宣告をされた重病者のように、昔の知り合いに会おうとしていること。そして、彼らと話していると、自分だけが過去に引き戻された錯覚に陥ったこと。なぜそんなことを彼に伝えたのか、実は今疑問に感じている。なぜ過去に戻った気がするのかという問いに、あたしはこう答えている。
『忘れていた音とか匂いとか、そういうものを感じ取れるようになってる。ここ数年、気持ちが安定してたんだけど、それは感受性を鈍くできていたからというか……。上手く言えない(笑)。それが今夜だけならいいんだけど』