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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 近所に住む幼なじみに渡すものがあったので、家の前まで来てもらった。彼女は二歳になったばかりの娘を、アンパンマンの三輪車に乗せてきた。娘が石ころでおにぎりごっこをするのに付き合いながら、三十分ほど雑談した。共通の友人で、男関係のトラブルを起こしている奴がいるので、その子の世話はあたしが引き受けたことを報告。幼なじみは出張が多い旦那のことをぼやいた。娘に言う。
「パパはね、いま九州なんだよ」
 まともに就職もしていない、恋人も頼りないあたしには、幼なじみが眩しく見える。夫は精力的な営業マン。彼女の実家に同居している。娘は身内びいきを差し引いても可愛くて健康だ。向こうの両親も、よくあるお節介を別にすれば友好的。来年、挙げていなかった式をする。隣の芝はいつ見ても青いのだろうが、彼女といると自分が情けなくなるから嫌だ。15年前から。
 恋人に、もし結婚したら子どもが欲しいか聞いたことがある。彼は正直だ。自分が構ってもらえなくなるから、そんなに望んでいないということだった。あたしは、よくわからない。子どもなんかいたら自由に外を出歩けないし、金もかかるし面倒だと思うときもある。だが、幼なじみの娘を見ていると、こんなのがいたら退屈しなくていいだろうと感じる。あたしは一人っ子だから、両親に孫を作ってやらなければならないという気もしている。
 とりあえず、今のあたしには、週末を乗り切ることで精一杯だ。今日の当番、正社員のおっちゃんと一緒か。笑顔を浮かべよう。窓口のお姉さんだからね。