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双極性障害Ⅱ型。只今リハビリ出勤中。まずはカテゴリから「双極性障害と診断されるまで」を読まれることをおすすめします。

 大学を卒業したら、あたしには一体何人の友人が残るのやら、恐らく一桁なのだろう、とは予想していた。実際その通りになった。ツイッターを通じて毎日の動向を知っているのは二人。今年になってから電話をしたのが三人。全員男。気の置けない女友達は、高校時代に作ったからそれでいい。充分幸せな交友関係だ。
 相方と呼んでいる彼とは、今年の七月に大阪で会った。大学でずっと隣の席だった人だ。何となく、新しくなったJR周辺を散策し、小さな居酒屋でビールを飲んだ。やや分かり辛い場所にあるが、メニューが豊富でドリンク代の安い、いい居酒屋だった。今度恋人を連れて行こうと思った。相方も定職には就いていない。フリーターをしながら作曲をしている。プロになろうとしていた時期もあったようだが、今は堅い仕事に就くことを目指しているとのことだった。まあ、ネットで活動できる時代だ。地盤を固めてから趣味ですることは簡単だろう。あたしもその方がいいと思う。
 ツイッターで、相方の交友関係が随分と広がったことは知っていた。何度も上京したり、関西へ人を招いたりしている。あたしに一度、兵庫で面白い場所はないかと聞いてきたことがあった。レイヤーの女の子と遊んだようだった。あたしの知らないところで、彼が人と会っていることが何故か寂しかった。隣の席で授業を受けなくなって随分経つのに、あたしは未だ彼を自分の所有物だと思っているようだ。大体、彼は同学年でも一つ年上なのに。
 男と遊ぶとうっかり身体の関係を持ってしまうあたしだが、相方にだけは性欲が湧かない。それは彼の方も同意見らしい。毛布一枚隔てた距離で、一緒に眠っていたときも、襲う気には到底ならなかった。弟って、こんな感じなのだろうか、とその時考えていた覚えがある。彼は見た目も言動も年上には思えない。誕生日が一年以上離れているから、二歳差になる日が数日間あるのに。けれど、例えるなら彼は弟だ。そうやって、彼を保護すべき存在だと考えている自分が可笑しかった。
 九月にももう一度会おうと約束したが、あたしの都合で伸びることになりそうだ。明日は別な男と会うし、来週は恋人と約束をした。その次の週も予定がある。大丈夫だろう、毎日会わなくなったとはいえ、あたしは彼を相方だと思っているのだから。